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soranokizunaのカケラたちや筆者のひとりごとを さらさらと ゆらゆらと
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こんばんは。

 

前回のブログからお察しの方がいらっしゃったかもしれませんが、

アスランとカガリがもう一度、手を離しました。

離した手で、夢を叶える為に。

そんなことが出来るのは、

深い愛情で結ばれた絆があるからでしょう。

 

アスランもカガリも、想いを告げることはありませんでした。

「愛してる」と、言いませんでした。

それでも、言葉にしなくても

2人の想いは確かに結ばれています。

 

しかし、それはとても儚いものです。

想いを言葉にすることも、

想いを確かめ合うことも、

アスランとカガリは、今は出来ないからです。

キラやラクスのように、

愛を言葉にし、抱きしめあうことが

アスランとカガリには出来ないからです。

 

アスランとカガリは

過去に一度、手を離してしまったからこそ

信じ続ける辛さと痛みを知っています。

それでも、この絆を信じ続ける強さを

アスランとカガリは持っていると

筆者は思うのです。

 

 

 

離したこの手で夢を叶えて、

その先の未来でアスランとカガリは約束を交わします。

 

『夢を叶えたら、

伝えたいことがあるんだ。

だから、その時は

聴いてくれないか。』

 

約束が果たされた先で

2人が幸せを選ぶことを、

筆者は願ってやみません。

 

 

信じあうことの辛さも痛みも、

愛し合うことの尊さも、

人種の壁の高さも根の深さも、

憎しみと哀しみの連鎖の強大な力も、

政治の闇も重要性も、

おそらくGUNDAM SEEDで描かれた問題の

全てを背負う2人だからこそ

筆者はアスランとカガリの幸せを

信じたいと思います。

拍手[16回]

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こんばんは。

ようやくChapter5を全てUPすることができました。

こうして編集作業をして、初めてChapter5の長さに気付かされました。

キラがプラントに戻ってから、プラントを出るまでの短期間ですが、

エピソードを沢山盛り込んだために膨らんでしまいました。

 

さて、以下は筆者のヒトリゴトです。

「こんな風に考える人もいるんだなぁ。」といったスタンスで

お読みいただければと思います。

 

【アスランとカガリについて】

アスランとカガリのエピソードは

5-29  君の名前」、「5-30 粉雪」、

5-31  跡を閉じ込めて」、「5-32 抱きしめる」、

5-33 深海」、「5-37 キラの誤算」の計6話です。

現在執筆中のChapter8と比較すると、

切ないほどに距離を置こうとするアスランとカガリがいます。

 

アスランは病室に入った時、

カガリに近づくことも触れることも、

名前を呼ぶことすら縛めようとしました。

しかし、全てを越えてカガリの名を呼びました(「5-29 君の名」)。

そして、カガリはキラの絶望を映した白い闇の世界で、

左の薬指に熱を感じて

聴こえてきたのはアスランの声でした(「5-30 粉雪」)。

手を取って、指を絡めて、

『離さないで・・・。』

そう言ってしまったカガリの言葉は

切実な想いの現れでした。

 

アスランは

一人で哀しみに向き合うカガリを護るために

抱きしめようと手を伸ばし、

カガリは、アスランを護るために、

伸ばされた手を引き離します(「5-32 抱きしめる」)。

 

カガリもアスランも、互いに互いを

確かに求め合っています。

相手を大切に想うことと(=愛すること)、

それを行為と示すことと(=抱きしめること)、

向けられた想いを受け取ることと(=アスランが抱きしめようとしたこと)、

それに応えることと(⇔カガリは応えずに、拒みました)、

自分を大切にすることが重ならない。

アスランとカガリの切なさは、折り重なるすれ違いにあると

筆者は思います。

 

【キラとラクスについて】

キラとラクスのエピソードは、

5-34 逃走」、「5-35 失踪」、「5-36 偶然」、

5-37 キラの誤算」、「5-38 誰」の計5話です。

真白な闇に窒息するように

命の火を消していくキラの狂気に

少し驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。

皆様もご存知のとおり、キラはとても繊細な心を持っています。

その繊細さ故の脆弱性が、GUNDAM SEEDでは描かれ、

だからこそ、戦争に立ち向かうキラの強さが輝いていました。

そして、キラを無限に強くするラクスの存在が、際立っていたと思います。

(逆に言えば、DESTINYでは終始キラの(MSの戦闘における)強さが目立ち、

もっと上手く描かれれば良かったのに・・・と筆者は思います。)

キラの繊細な心が、(筆者の創作の)メンデルの宿命を目の前にすれば、

あのような行動に出るのではないかと、筆者は考えました。

 

そしてラクスは、重要な政治的局面にあることを理解しつつ、

迷わずキラを選びます。

闇に沈むキラを目の前に、清らかな微笑みを注ぎ続ける、

ラクスは本当に強い女性だと思います。

 

 

ちなみに・・・、

5-38 誰」で、ラクスが持っていた銀のピンですが、

お気づきの方、いらっしゃるのではないでしょうか?

そう、∀ガンダムの中でディアナが持っていたものです。

(「ディアナって誰~?」という方、ごめんなさいっ。)

マニアックに∀ガンダムが大好きな筆者ですので、

今後、アノMSにカガリを乗せるつもりですので、お楽しみに~♪

(あれ?楽しみなのは筆者だけ??)

どうでもいい話かもしれませんが、

GUNDAM SEED DESTINYでは、グフが不本意な描かれ方をされたなぁと
筆者は思っております。

ファーストでグフが登場した時の感動を踏みにじられ、

憤りを感じずにはいられませんでした。

そのため今後登場予定のアノMSは、
筆者なりに愛を込めて(?)描きたいと思います。

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前回に引き続き、アスランとカガリがいちゃいちゃしています。

 

この物語の中では、この場所はお互いにとって

胸の痛みを覚える場所でした。

しかし、これからは

きっと違って見えるのではないでしょうか。

 

お読みくださっている方の中には

お察しの方もいるかもしれませんが、

この先アスランとカガリは彼等らしい、

そして彼等にしか出来ない選択をします。

一度手を離してしまったアスランとカガリは
失う痛みと共に繋ぎ続ける痛みも知っています。
それでもなお、信じ続ける強さを
きっと2人は持っていると思います。
 

どうかこの先も見守ってくださればと思います。

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こんにちは。

Chapter5-19~5-28をUPしました。

 

DANDUM SEED DESTINYではオーブの慰霊碑は焦土のまま終わりました。

その後、あの場所はどうなったのであろうと

想いを馳せた方は沢山いらっしゃるのではないでようか。

本編の中では、花を植え続けることが彼等の戦いと

比喩的な言葉があったと思います。

しかし、現実としてあの場に残ったのは、

オーブに全てを注ぐ覚悟を示したカガリと

明確な理由が語られぬままオーブに残ったアスランです。

(あと、アークエンジェルの皆様。)

 

あの未来を示すような言葉のとおり、

筆者はあの慰霊碑が花で満たされる日が

遠からず訪れるのではないかと考えました。

では、その花を誰が植えるのか。

言葉を変えれば、花を植え続ける主体とは誰かと考え、

物語の中の慰霊碑が生まれました。

 

花を植えるのは、カガリであり、アスランであり

そして国籍も人種も性別も年齢も、

人を別つあらゆる事由無く全ての人であってほしいと思いました。

願った、と言った方が適当です。

種類も色彩も香りも異なる花々は

それぞれに咲き誇りながら、

そしてひとつに解け合うことでしょう。

まるで、オーブのように。

 

1-3 シオン」では、シンがその光景からオーブを連想し

今は亡きマユへ優しい想いを馳せています。

そんな場所になってほしいと、筆者は思いました。

 

カガリであれば、国として慰霊碑の整備を行うことができたでしょう。

復興のための補正予算から投資することに

反対する首長はいないでしょうし、

国民も喜んで支持をしたと容易に想像できます。

しかし、それは人の手によって行われるべきだと

筆者は考えます。

切欠が国であるか、人であるかは

大きな違いがあります。

国の場合、数多の人の願いを吸い上げ決断を下しますが

そこに恣意的に国の意図が込められてきたことは

歴史が物語っています。

そして、オーブはそこに戦火の原因があった訳で、

(単刀直入に言えば、セイラン。

さらに筆者の捏造で、あの場所はセイランによって利用されていた

という設定にいたしました。)

だからこそ、この場所は人の手によって創められ

人の手によって暖め続ける場所であってほしいと思いました。

さらに、人の手によって創り続けるからこそ

国籍や人種などの繊細で根深い問題も

おおらかに包み込むことができると考えました。

 

結局のところ切欠は、カガリでしたが

それでもカガリが公休の日に訪れるのは、

公務としてではなく、個人の意思である現れです。

こうしてカガリは花を植え続け、

遺族と出会い、想いに寄り添い、

共に死者に想いを馳せ、

そして共に平和を祈り続けています。

筆者はその行為全てを、

「燈し」と名づけました。

 

人々の心に、

決して絶えることのない希望の火を燈していく、

そんなカガリの姿が

筆者の目に浮かんだからです。

 

人が手を繋ぎ、少しずつ輪を広げていくように

緩やかに、確かに、花が増えていく。

花の数だけ、人々の心に希望が燈されていく。

オーブの慰霊碑が、そんな場所であってほしいと

筆者は思うのです。

 

5-22 希望の光」で、カガリが子どもたちと共に空へ手を伸ばしたように、

カガリの言葉が実現し続けることを

筆者は祈っています。

 

『この地に、花を絶やさぬことを誓う。

花の香が、祈りと共に

あなたに届きますように。』

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こんばんは。

引き続いて、Chapter 5-11~5-18をUPいたしました。

ここで物語を動かしているのは、イザークとディアッカです。

この2人が登場すると血が騒ぎます。

 

私自身、この数話は大変楽しく執筆いたしました。

アスランとイザークとディアッカが独立自治区ソフィアについて

政治的な話をする一方で、

アスランをダシに(?)遊んでいます。

イザークとディアッカの織り成す
この空気は絶妙です。

 

アスランとイザークとディアッカは類まれな政治的センスを持っていると

筆者自身は解釈しております。

それこそ、未来のプラントを担うにふさわしい程の。

(それを彼らが進んで選ぶかはまた別の話ですが。)

プラントの最善の利益を見据えながら

政治的局面を批判的な視座で捉えることが出来る、

それは早熟という言葉には収まらない感覚だと思います。

そして、その感覚を彼らにもたらしたのは

哀しくも2度の戦争でした。

 

きっと、彼等が紅い軍服に初めて袖を通した頃、

彼らはこんな未来を描いていたのかもしれません。

プラントの未来のために力を尽くすのだと。

しかし、あの頃の未来である今、

彼らが立つ場所はそれぞれに異なっていました。

アスランはプラントを離れオーブに立ち、

そしてニコルはもうこの世にはいません。

それでも、変わらないものが確かに

彼等にはあるのだと思います。

 

彼等の抱く誇りの美しい強さに、

惹かれずにはいられません。



 

イザークとディアッカは

その誇りを真直ぐにプラントへ向けますが、

アスランは同じ誇りを胸にオーブに立ちます。

物語の中ではまだ触れられておりませんが、

アスランがオーブに残った理由についてのepisodeも用意しています。

筆者はどうしても、アスランがカガリを護るためだけに

オーブに残ったとは思えないのです。

(もちろん、カガリを護りたいという想いがあることは真実です。

しかし、それがオーブに残った唯一の理由ではないと思っています。)

そして、それを許すカガリでもないと思うのです。

アスランがカガリを護るためだけにオーブに残ろうとしたら、

カガリだったら殴ってでもアスランをプラントへ返すと思います。

 

アスランはカガリに何を伝えて、

オーブに残ったのでしょうか。

それとも、何も言わずに残り、

示し続けているのでしょうか。

 

これをお読みの方々それぞれに、アスランがオーブに残った理由について

お考えをお持ちのことと思います。

そのため、“そんな解釈もありかも”的な寛大なお心で

お読みくださればと思います。

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