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soranokizunaのカケラたちや筆者のひとりごとを さらさらと ゆらゆらと
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こんにちは。

Chapter5-19~5-28をUPしました。

 

DANDUM SEED DESTINYではオーブの慰霊碑は焦土のまま終わりました。

その後、あの場所はどうなったのであろうと

想いを馳せた方は沢山いらっしゃるのではないでようか。

本編の中では、花を植え続けることが彼等の戦いと

比喩的な言葉があったと思います。

しかし、現実としてあの場に残ったのは、

オーブに全てを注ぐ覚悟を示したカガリと

明確な理由が語られぬままオーブに残ったアスランです。

(あと、アークエンジェルの皆様。)

 

あの未来を示すような言葉のとおり、

筆者はあの慰霊碑が花で満たされる日が

遠からず訪れるのではないかと考えました。

では、その花を誰が植えるのか。

言葉を変えれば、花を植え続ける主体とは誰かと考え、

物語の中の慰霊碑が生まれました。

 

花を植えるのは、カガリであり、アスランであり

そして国籍も人種も性別も年齢も、

人を別つあらゆる事由無く全ての人であってほしいと思いました。

願った、と言った方が適当です。

種類も色彩も香りも異なる花々は

それぞれに咲き誇りながら、

そしてひとつに解け合うことでしょう。

まるで、オーブのように。

 

1-3 シオン」では、シンがその光景からオーブを連想し

今は亡きマユへ優しい想いを馳せています。

そんな場所になってほしいと、筆者は思いました。

 

カガリであれば、国として慰霊碑の整備を行うことができたでしょう。

復興のための補正予算から投資することに

反対する首長はいないでしょうし、

国民も喜んで支持をしたと容易に想像できます。

しかし、それは人の手によって行われるべきだと

筆者は考えます。

切欠が国であるか、人であるかは

大きな違いがあります。

国の場合、数多の人の願いを吸い上げ決断を下しますが

そこに恣意的に国の意図が込められてきたことは

歴史が物語っています。

そして、オーブはそこに戦火の原因があった訳で、

(単刀直入に言えば、セイラン。

さらに筆者の捏造で、あの場所はセイランによって利用されていた

という設定にいたしました。)

だからこそ、この場所は人の手によって創められ

人の手によって暖め続ける場所であってほしいと思いました。

さらに、人の手によって創り続けるからこそ

国籍や人種などの繊細で根深い問題も

おおらかに包み込むことができると考えました。

 

結局のところ切欠は、カガリでしたが

それでもカガリが公休の日に訪れるのは、

公務としてではなく、個人の意思である現れです。

こうしてカガリは花を植え続け、

遺族と出会い、想いに寄り添い、

共に死者に想いを馳せ、

そして共に平和を祈り続けています。

筆者はその行為全てを、

「燈し」と名づけました。

 

人々の心に、

決して絶えることのない希望の火を燈していく、

そんなカガリの姿が

筆者の目に浮かんだからです。

 

人が手を繋ぎ、少しずつ輪を広げていくように

緩やかに、確かに、花が増えていく。

花の数だけ、人々の心に希望が燈されていく。

オーブの慰霊碑が、そんな場所であってほしいと

筆者は思うのです。

 

5-22 希望の光」で、カガリが子どもたちと共に空へ手を伸ばしたように、

カガリの言葉が実現し続けることを

筆者は祈っています。

 

『この地に、花を絶やさぬことを誓う。

花の香が、祈りと共に

あなたに届きますように。』

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