[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
こんばんは。
アスランとカガリとウィルのままごとの核心部分のエピソードです。
(アスランとカガリはラクスがキラの子を妊娠した事実を知らない、
という設定です。
2人とも音信不通なので。)
愛する人と共にありたいと、
新しい命を授かり、育み、幸せを築いていきたいと
そう望むことはとても自然なことです。
ナチュラルのカガリにとっては、それはすぐ傍で起きる奇跡です。
例えば、ムゥとマリューが出会い、家族になり、新しい命を授かったように。
しかし、コーディネーターにとっては叶わない奇跡になりつつあります。
カガリはウィル(=子ども)に未来を重ねて、
『未来は愛おしい。』と言います。
そんな愛おしい未来を諦めさせるものとは何でしょうか。
どうすれば哀しみを越えることができるのでしょうか。
何故カガリがコーディネーターに共感することが出来たのかと言えば、
カガリ自身も愛する人(=アスラン)との未来を諦めたことがあったからです。
その意味で、一番コーディネーターに共感できるのは
プラントを治めるラクスでもスーパーコーディネーターであるキラでも無く、
カガリだと筆者は考えます。
(だからこそ、カガリは筆者の物語で重要な役割を果たすのですが
それはまだ先のお話です。)
さて、カガリは今も未来を諦め続けたままなのでしょうか・・・、
次回以降アスランも含め、その点を描きます。
次回は筆者の捏造設定がかなり突っ込んできますので
その点をご了承の上お読みくださいますようお願いいたします。
最後に、誤解を招かないように補足させていただきますが、
私達の身近に起きる不妊と、コーディネーターの子孫の問題とを
筆者は区別しております。
さらに、筆者は子どもを授からないこと自体が不幸だとは思いません。
筆者の周囲にも子どもを授かることの無かったご夫婦がいらっしゃいますが
とても楽しそうですし、幸せそうです。
話を聞くと、一時期はとても辛かったそうですが、
今は姪っ子や甥っ子がいるから楽しいとおっしゃっていました。
家族に新しい命が生まれることはとても幸福なことだと思います。
しかしコーディネーターの子孫の問題の場合、
遺伝子の組み合わせによっては
自分と愛する人の間にも、自分の家族にも、命を授かることが出来なくなります。
命のバトンは継がれることは無く、
時と共にコーディネーターという種は滅亡へと向かっていきます。
それは不妊とは全く異なる問題です。
キラとラクスであれば乗り越えることができるでしょう。
子どもを授かることが無くても、2人で共にあることが最高の幸せなのですから。
しかし、他のコーディネーターにとってはどうでしょうか。
この哀しみを越えることは出来るのでしょうか。
コーディネーターの淵源の哀しみが、全ての始まりであるのだとしたら
これを乗り越えなければ平和は訪れません。
頭の弱い筆者がどこまで描けるか分かりませんが、
その点も丁寧に描いて行きたいと思います。