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ガンダム史上最も人気のある主人公と言っても過言ではないでしょう、
それ程キラは人気です。
GUNDAM SEEDでは苦悩し泣いてばかりでしたが、
それでも宇宙を駆ける姿は文字通り「ヒーロー」でした。
しかし、キラの強さは、
キラの繊細すぎる心故の脆弱性があるからこそ
他者に強く響いたのではないかと
筆者は思っています。
だからこそ、ラクスの存在も一際輝きます。
キラが強いのは、スーパーコーディネーターだからではない、
つまり遺伝子ではなく
キラの意思が強いのだと、
DUNDAM SEEDではそのように感じました。
(言葉を返せば、DESTINYではキラの戦闘能力(≒スーパーコーディネーターとしての遺伝子)が
あまりにも目立ってしまい、
デスティニープランを否定するキラが
遺伝子の能力を示す皮肉な結果に映ったのは、筆者だけでしょうか?)
この物語ではChapter2以降、キラは絶望の淵にいて、
それだけではなく自己の終焉を全うするために地球へ投身自殺を図ります。
「キラ様はこんなに弱くないっ!」と、お思いの方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、キラは強いと筆者も思います。
ですが、キラはメンデルの罪を目の前にしてこのような行動に出るほど
“優しすぎる”のではないかと、筆者は考えました。
そのキラが自らの宿命と対峙し、どのように歩んでいくのか、
見守っていただければと思います。
次回、アスラン登場です!
こんばんは。
運命の出会い記念SSへの拍手、ありがとうございます。
本当に励みになります。
初めてSSを書いてみて、
サクっと完結するすがすがしさを覚えました。
今後も折を見て、書いていけたらと思います。
今回は裏work musicがあります。
それは、レミオロメンの『3月9日』です。
この曲を聴いていて思い浮かべたのはアスランです。
『瞳を閉じればあなたが
瞼の裏にいることで
どれ程強くなれたでしょう
あなたにとって私も そうでありたい』
アスランは、3月8日を目の前にして
カガリに会いに行こうか行くまいか考え込んで、
思考を深めるために瞳を閉じた、
その時にきっとカガリの顔が浮かんだことでしょう。
そうして気が付いたことは、
カガリと出会えた奇跡への感謝の気持ちは
永久に変わらないということ。
たとえ、月日が経っても
恋人から代表と准将という関係へ変わっても。
だからアスランは、
手元の起案を手にカガリの元へ向かいました。
『緊急ではありませんが、
代表のお時間のある間にご確認いただけたら、と。』
この言葉には嘘はありません、
でも、カガリと会う切欠として利用したことは事実です。
物語の中で、アスランは随分落ち着いてるように感じた方も
いらっしゃったかもしれません。
それは、カガリ視点で描いたからでして・・・
内心は心臓バクバクで、頭はハツカネズミで、
それを全身全霊で抑え込んでいます。
それくらい器用にならなければ、カガリを傷つけることになると
アスランは知っているからこそ、懸命です。
雨の匂い、
それを運ぶ風、
遮るように閉めた窓の向こう側に広がる蒼い空に
アスランは過去を見ます。
何事も無かったように、代表への説明を再開しても
全て上滑りしてしまうのは、
アスランの感情がどうしようもなく溢れてしまいそうになるから。
そして、世界から2人だけを閉じ込めるように
スコールが降って。
『大切なことを聴き逃してしまいそうで・・・。』
そのカガリの言葉が切欠でした。
“ カガリはスコールを言い訳に
今から告げる言葉を忘れることができる “
だからアスランは真実を告げました。
それは、とてもありふれた、
しかしそれ以外の言葉では伝えることのできない感情。
『カガリ、ありがとう・・・。』
そして、返される言葉。
『アスラン、ありがとう。』
奇跡とは光のようなものだとすれば、
アスランにとっての光とは、
陽の光のように煌くあたたかなものなのではないかと
筆者は思います。
カガリの笑顔のように。
と、筆者のSSを要約すると、
「ありがとう」を言うまでのお話です(爆。
それでも、お楽しみいただけた方がいらっしゃって、
拍手もポチポチ押してくださって、
本当に嬉しく思っています。
ご存知のとおり、筆者のサイトは大変人気がございません。
お読みくださっている数名の方、本当にありがとうございます。
これからもマイペースに更新してまいります、
そして折を見てSSも挿んでいこうと思いますので、
お時間が有り余っている際にでも、訪れていただければと思います。
3月8日 運命の出会い記念SS 【おまけ】
ここまでお読みくださりありがとうございました。
アスランとカガリの運命の出会いに、
彼等に出会えた奇蹟に、
そして彼等が結んでくれた沢山の出会いに、
感謝の気持ちを込めて。
で、最後を飾るのはやはりこの方々(笑。
「本文はこちらから」をクリックしてお読みください。
「ねー、何があったのさぁ~。」
デスクに顎をのせたまま頭を左右に振る親友に
アスランは溜息をついた。
「だから、キラが期待するような事は無かったと言っているだろう。」
キラは、アスランが“キラが期待するような事”という言葉を選んだことから、
それに代わる“何かはあった”ことを感づいていた。
だからこそ、アスランから事の真相を聞きだしたかったのである。
――僕の心配も知らないで~。
一向に口を開かないアスランに、キラは痺れを切らして項垂れて
(口角をニヤリと上げ、悪魔の微笑を浮かべて)
盛大な溜息をついた。
「そっかぁ、じゃぁカガリが喜んでたのは
カガリの勘違いだったんだぁ~。」
ピクリ、と親友の肩が揺れたのを
キラは見逃さなかった。
「カガリは嬉しそうだったよ~?
アスランと一緒に・・・。」
「俺だって嬉しかったさっ!!」
と、言い返してアスランは血の気が引いた。
目の前には背筋が凍るほど満面の笑みを浮かべる親友がいる。
こんな単純なカマに引っかかるなんて・・・
アスランは額に手を宛てて項垂れた。
「ラクス~♪
掛かった、掛かったっ!!
面白い話聴けそうだよ~♪」
「まぁまぁ、
大漁ですわね♪」
こうして、アスランはまるでスコールのような
キラとラクスの質問攻めにあうのであった。
それでも、アスランがスコールに打ちひしがれること無く
やがて射す陽の光を待つことが出来たのは、
端末の横に置かれたカードがあったから。
3月8日
ありがとうの日
カガリ
追記を閉じる▲
そうして、ザラ准将の説明が再開された。
しかし、雨の匂いに呼び起こされた記憶が
大地に染込むように心を満たしていくから
カガリは意識を集中させるように文書の文字を追った。
海風に混じる雨の匂い、
打ち寄せる波の音、
アスランの声――
――だめだ、負けるなっ!
カガリは薄く唇を噛んで、意識を現在に保とうとした。
それでも、どうしても過去に心が引かれてしまう。
海が月に引かれて波を生むように、
カガリの心がざわめきだす。
――今日が、あの日だから・・・
――アスランと、
初めて出逢った・・・
と、意識を劈くような音に
カガリは微かに身体を震わせた。
「スコール・・・。」
呟くようなザラ准将の声に顔を上げれば、
窓を叩く大粒の雨で、景色が見えない程だった。
ビー玉を天からばら撒いたような音が部屋を包んで、
まるでこの場所だけが世界から切り離されたような感覚さえ覚える。
――あの時も、こんなスコールに遭って・・・
そう想ってしまった瞬間、カガリは胸の内がどうしようもなく熱くなり
その熱を持て余す自分に失望するように
全身が冷えるような感覚に襲われた。
そして、強制的に思考をねじ伏せ、ザラ准将の起案文書を閉じた。
このままでは、何もかもが中途半端になる。
叶えたい夢のためにある今も、
胸の内であたため続けた想いも。
だから。
「すまないが、日を改めてくれないか。
このスコールじゃ、大切なことを聴き逃してしまいそうで・・・。」
アスランの目を見ることも出来ず、
起案文書を差し出す自分に憤りを感じずにはいられなかった。
いつでも、どんなに揺らいでも、
顔を上げて前を向いて歩いていきたいのに、
――それが、私がアスランのために出来る
全てなのに・・・
今、顔を上げて、アスランに全てを悟られない自信が
カガリには無かった。
もっと強くなりたいと、
あんなに想って励んで
それでも駄目で、
また、アスランを傷つけるなんて・・・
そんな事、絶対に嫌だ。
「そうですね。」
返された言葉が、冷ややかに響いた気がしたのは、
自分が寂しさを感じているからなのか、
それとも本当に失望されてしまったのか、
カガリには分からなかった。
手が軽くなって、准将が返却された起案文書を受け取ったと分かって、
カガリは寂しさから手を引くように
スコールが打ち付ける窓を見遣った。
すると、視界を遮る白い軍服。
見上げれば、そこに真摯な眼差しで見詰める准将がいた。
アスランだと、直感的に思った。
灼熱を想わせる眼差しに、言葉をなくした。
「聴き逃してもいい・・・。」
スコールに掻き消される程の声は
確かにカガリに届いて
掴んで、
そして離さなかった。
動けずにいるカガリに、
アスランはそっと近づいて
耳元で
ただカガリだけに聴こえるように
告げた。
「カガリ、ありがとう・・・。」
カガリは瞳を見開いて、
アスラン以外の音が消えた。
光を、見た。
奇跡という名前の
儚くて
小さくて
尊い光。
大切な、光――。
「すまない・・・。」
その声に瞼が弾かれ、見上げた先には
前髪で表情が隠れたアスランがいた。
頬に長い睫の影が差し、
唇を薄く噛んでいるように見えるのは、
気のせいだろうか・・・、
いや、きっと――。
「アスランっ!!」
気付いた時には、カガリは名前を呼んでいた。
准将、では無く、アスランと。
「アスラン、
ありがとう。」
カガリが向けた笑顔は
雨あがりに射す陽の光のように煌いて、
アスランは瞳を細め
微笑むように頷いた。
運命の出逢いも、
あなたがくれた想いも、
共に生きる喜びも、
同じ夢を描く心強さも、
あなたが今、ここにいることも、
みんな奇跡なんだ。
だから、
ありがとうを告げよう。
願わくば
この奇跡を未来と結び
永久に続いていきますように。
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「どうぞ。」
「失礼します。」
その声にカガリの肩にかかる髪が跳ねたのは
きっと風が吹いたからだと、
現れたザラ准将に思わせる程カガリは落ち着き払った眼差しで迎えた。
「どうした、緊急の案件か。
それとも、決裁漏れがあったか。」
そう問えば、ザラ准将はすっと起案を差し出した。
「緊急ではありませんが、
代表のお時間のある間にご確認いただけたら、と。」
穏やかで誠実な響きを持つ声が返ってきて、
思わず瞳を閉じて胸に刻みたくなる。
だからカガリは、ゆっくりと瞬きをして
准将を見上げた。
「あぁ、今は大丈夫だ。」
ザラ准将が持ってくる起案はいつも、寸分の隙が無い程完璧で
口頭で補われる説明は簡潔明瞭で
雨が大地に吸い込まれるように頭に入るから不思議だ。
――ほんっと、こいつの仕事は
可愛げ無いなぁ。
と、カガリが心の中で呟けば、
「何か・・・?」
ザラ准将がこちらへ視線を滑らせるから
――なんでこんな時だけ鋭いんだよっ!!
と内心でつっこみを入れながら
カガリは小さく咳払いをした。
「いや、何でも無い。」
そう言ったのに、
みればザラ准将は微かに笑みを浮かべたように見えて、
ただそれだけで、
気のせいかもしてないのに
胸が軋むほど痛むから、
カガリは起案に目を戻した。
そうしなければ、言ってしまいそうだった。
“今日は何の日か、覚えてる?”、と。
“伝えたいことがあるんだ”、と。
“アスラン”って、
名前を呼んで、
“ありがとう“、と。
縛めなければならない想いに
手を伸ばしてしまいそうになるから・・・。
左壁面の開け放たれた窓から涼やかな風が吹く、
その度にアスランの香りにつつまれて、
水のように溢れる想いを鎮めるように
カガリはアスランに気付かれないようにそっと、深呼吸した。
と、強い風に文書がめくられる乾いた音が響いて、
ザラ准将の淀み無い説明が途切れる。
「窓を閉めましょうか。」
と、カガリの傍を離れた准将に、頼む、と声を掛けて
そしてふと薫る匂いにカガリは瞳を閉じた。
「雨の匂いがする・・・。」
「そうですね・・・。
雲の流れが早いので、雨になるかもしれません。」
そう応えたきり、窓枠に手を置いたまま
アスランが何を見ていたのか、
背中しか見えないカガリには
分からなかった。
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